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翌日
私はいつもと同じ時間に起きたが、櫂翔が遅刻していくって言ってたので、ライチと遊んであげてから、ゆっくりと準備をして10時になる頃、櫂翔を起こした。
「櫂翔…櫂翔おきて。朝だよ?」
「ニャ~ニャ~」
私と一緒に櫂翔を起こしに来たライチは櫂翔の顔を舐めながら声をあげた。
「…ん…」
私とライチの声で櫂翔が目をあけた。
珍しく素直に起きた櫂翔に驚きながらも声をかけた。
「おはよ櫂翔。もう10時になるよ?」
「…あぁ…おはよ。」
そう言いながら顔近くにいたライチを抱き上げて身体を起こし、私にチュッと軽いキスを落としてからタバコに火をつけた。
櫂翔の膝にいるライチも“おはよう”と言ってるみたいで、櫂翔にすり寄って行っている。
「ライ…やめろ。…あぶねぇだろ。」
櫂翔に叱られシュンっとするライチを受け取り慰める。
「ライチ。櫂翔がタバコを持ってる時はダメだよ。火傷しちゃうから。」
「ニャ~。」
私が言ってる事が解るのか返事をしてから、甘える様にピタっと私にくっついた。
「…さて…準備出来てるのか?」
「うん。私は出来てるよ。」
「じゃあ、用意するからライをゲージに入れとけよ?」
櫂翔はそう言うとベッドから降り用意を始めた。
櫂翔が寝室を出てから、ライチを抱き上げゲージに入れて櫂翔が来るまでソファーに座りながら待った。
すぐに櫂翔は来て声をかけられたから、テレビを消してから玄関に向かった。
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