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「なっ!」
「ふっ。李遠?顔が赤いぞ?」
「櫂翔のせいだもん!」
櫂翔にからかわれ、周りを見ると皆笑っていた。
しばらく櫂翔達と話をしていると、私は眠たくなってきていた。
目を擦っていると、熾遠が気づいて言ってきた。
「李遠?眠たくなってきただろ?」
コクンと頷くと、櫂翔が抱き寄せてくれた。
「李遠連れて帰るわ。朝また連絡する。」
「あぁ。櫂翔…李遠を頼んだ。」
「あぁ。」
櫂翔は話終えると私を抱き上げ歩き出した。
もぅ眠さの限界まで来ていた私はそのまま寝てしまっていた。
ガチャ…
ドアが開く音に目を覚ます。
フワッと身体が浮き、次の瞬間ポスッとベッドに下ろされた。
「…櫂翔…?」
「目が覚めたか?」
櫂翔はそう言いながら、私を抱き締めた。
「…ここ…どこ?」
「ん?俺のマンション。ほら今は寝るぞ。明日また教えてやる。」
「…櫂翔…側に…いてくれる?」
「あぁ。ずっと側にいる。」
「…良かった…。」
側にいてくれると言った櫂翔に安心して、私は眠りに落ちていった。
「何があっても…離さない。…李遠…好きだ…。俺が…護ってやる。」
…夢か現実か解らないけど、櫂翔にそう言われ…嬉しくなった。
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