二章

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「なっ!」 「ふっ。李遠?顔が赤いぞ?」 「櫂翔のせいだもん!」 櫂翔にからかわれ、周りを見ると皆笑っていた。 しばらく櫂翔達と話をしていると、私は眠たくなってきていた。 目を擦っていると、熾遠が気づいて言ってきた。 「李遠?眠たくなってきただろ?」 コクンと頷くと、櫂翔が抱き寄せてくれた。 「李遠連れて帰るわ。朝また連絡する。」 「あぁ。櫂翔…李遠を頼んだ。」 「あぁ。」 櫂翔は話終えると私を抱き上げ歩き出した。 もぅ眠さの限界まで来ていた私はそのまま寝てしまっていた。 ガチャ… ドアが開く音に目を覚ます。 フワッと身体が浮き、次の瞬間ポスッとベッドに下ろされた。 「…櫂翔…?」 「目が覚めたか?」 櫂翔はそう言いながら、私を抱き締めた。 「…ここ…どこ?」 「ん?俺のマンション。ほら今は寝るぞ。明日また教えてやる。」 「…櫂翔…側に…いてくれる?」 「あぁ。ずっと側にいる。」 「…良かった…。」 側にいてくれると言った櫂翔に安心して、私は眠りに落ちていった。 「何があっても…離さない。…李遠…好きだ…。俺が…護ってやる。」 …夢か現実か解らないけど、櫂翔にそう言われ…嬉しくなった。
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