八章

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女達を見て溜め息が漏れた。 「…はぁ…。ねぇ…あんた達…。blue moonに学校辞めさせられてなかったっけ?」 そう…出てきた女はあの時のギャル女達だ。 「あんたのせいでね。櫂翔さん達に近寄れなくなったわ。有那が帰って来れるようにしてくるたわ。」 「そう…で?また私に殴られに来たの?」 「今度こそ後悔させてやる!!」 叫ぶ女に笑いが込み上げてきた。 「クスクス。あの時も勝てなかったのにどうするつもり?」 「こうするつもり。」 聞いた私に答えたのは風間さん。 その声と同時に更に男が出てきた。 「…………………。 また男?」 「クスクス。男には勝てないでしょ?前回もヤラれかけていたものね。」 「…懲りないね…。」 話してる間に風間さんは離れて行っていた。 「じゃあ後はよろしく。報酬は後で取りに来て。」 「はいよ。楽しませて貰いますよ。」 男と風間さんの話が終わると、風間さんの姿は見えなくなった。 「…さてと。早くしないと櫂翔が来ちゃうわね。」 呟くと男達が笑い出した。 「あははは。獅童は来ねえよ。」 「あら、解らないわよ。」 「じゃあアンタの意見を聞いて始めるか。」 そう言い手を掴まれそうになるのを避けた。 そのまま回し蹴りをお見舞いすると、周りの奴もかかってきたから避けながら沈めた。 男達が地面に倒れた後、ギャル達は慌てながら私に殴りかかってきた。 数発なぐると、ギャル達も地面に倒れた。 「ふぅ。…久しぶりだから不安だったけど…何とかなったな。」 呟いたと同時に遠くから葵の声が聞こえた。
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