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話も終わり、お父さんの仕事も終わってたみたいで、櫂翔の実家でご飯を食べる事になった。
実家に帰ると、お母さんと銘ちゃんが温かく迎えてくれ、懐かしい雰囲気での夕食になった。
夕食を食べ終えてから、櫂翔とマンションに帰り、ライチと遊んでからお風呂に入った。
櫂翔がお風呂に入り、部屋で一人になると、今日の風間さんの事を考えていた。
…話してもやっぱり解ってくれなかった。
…櫂翔が会社の為に自分と付き合うぐらい考えてる。
…櫂翔の中身を見ない人に櫂翔を渡さない。
…それに…たぶん…また何かしてくるはず…。
そんな事を考えていると、櫂翔がいつの間にか、お風呂から上がって来ていた。
「どうした李遠?」
「…え?」
「何考えてんだ?」
「あのね…風間さんの事考えてた。」
「…は?あの女?」
「うん。たぶんだけど…風間さんは櫂翔が会社の為に自分と付き合うって考えてると思うよ。だから会社に何かしてくるかも…。」
「大丈夫だ。風間の会社ぐらいじゃビクともしねぇよ。」
「それならイイけど…何するか解らないから気を付けてね?」
「あぁ。」
櫂翔はそう言うと、フワッと抱き締めてくれた。
「ねぇ櫂翔?」
「ん?」
「櫂翔が前に外見しか見ないって言ってたの解った気がする。」
「…………………。」
「風間さん見たいな人達でしょ?地位や名誉目当ての女。」
「あぁ。寄って来るのはそんなんだな。」
「あのね…そんな人に櫂翔は渡さないから。櫂翔と一緒にいるのは私、負けないよ。」
「クスクス。それは心強いな。だが、無茶はするなよ?今日みたいにな。」
「うん。…たぶん…。」
「たぶんじゃねぇよ。学校では葵から離れんな。アイツと話するなら俺を呼べ。
いいな?」
そう言う櫂翔に頷きそうになるが、どうしようもない時はどうにも出来ないから頷けないでいた。
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