八章

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なかなか頷かない私を見て櫂翔は、私をソファーに押し倒した。 急な事にビックリしながら、何だろうと櫂翔を見上げた。 「李遠?解ったのか?」 「…うん。…一応そうする。」 「一応じゃねぇよ。何かあったらどうすんだ。」 「…でも…。」 「…なんだ?」 「やっぱり女の子達は私が…」 「…お前は…。この前みたいに男が居たらどうすんだよ。」 「でも…何とかなると思うし…」 「ダメだ。首輪つけるぞ?」 「それは…ヤダ…」 「なら言う事聞いて、葵達から離れんな。」 そう言われても返事を渋る私に櫂翔はいきなりキスをしてきた。 「…解った…って言わねぇと、身体に覚えさせるぞ。」 「…え?」 どうやるんだろ?って呑気に考えてると、櫂翔の手が首筋を撫でた。 「…ン…」 「李遠は言っても解らねぇみたいだからな。明日は学校行けねぇなぁ…」 櫂翔はそう言いながら、私を抱き上げ寝室に行き、ベッドに降ろされた。 キョトンとしてる間に櫂翔が上にいて、有無を言わさずに抱かれていた。 …そのまま…私は櫂翔の宣言通り寝かせて貰えず、カーテンの隙間から光が見えた頃…眠りに落ちていった…。
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