八章

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次の日…ライチの鳴き声で目を覚めた。 櫂翔の腕から抜け出しライチを抱き上げてから、携帯を手に取り時間を確認すると12時過ぎていた。 「…あ…」 時間に唖然としながら、メールも来ていたので見てみると、熾遠や葵、エナからだった。 皆に今起きたとメールを送ってから、櫂翔を起こした。 「櫂翔…櫂翔おきて?」 「………ん……」 「起きて櫂翔。もうお昼だよ。」 「ニャ~ニャ~」 ライチと一緒に櫂翔を起こす。 しばらく声をかけ続けると、櫂翔が目を開けてくれた。 「おはよう櫂翔。もうお昼だよ。」 「…あぁ。」 「…学校…行かなきゃ…」 私がそう言うと櫂翔は私を抱き寄せまた目を閉じた。 「櫂翔ってば。学校どうするの?」 「…行かね…」 「じゃあ私だけ行って来るよ?」 「…ダメだ。」 「なんで?」 「…あぶねぇから。」 「熾遠に迎えに来てもらう。」 「…ダメ…ってか…李遠立てねぇだろ?だから今日は休む。」 立てないと言われ、頭に?が浮かんだ。 「立てるよ?」 そう言うと櫂翔は私を離し、起き上がりながら言った。 「んじゃ…立ってみ?」 「うん。」 返事をしてベッドから降りると、腰に力が入らなく、そのまま座り込んだ。 「…あれ?」 「ほらみろ。無理だろうが。昨日、あんだけヤってんだ。お前が立てる訳ねぇだろ。だから休みだ。」 ニヤッと笑いながらタバコを吸う櫂翔を睨んだ。 「櫂翔…始めっからこのつもりで…」 「ヤる前に言っただろ?学校行けねぇなぁって。素直に言う事聞かない李遠が悪い。」 図星をつかれ悔しげに櫂翔を見上げた。 櫂翔はタバコを吸い終わると、私とライチを抱き上げリビングに向かった。
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