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「李遠ちゃん?どうしたの?」
近寄って来た一人が聞いてきたから、ビクビクしながら答えた。
「えっと…櫂翔達が…難しい話…始めたから…暇で…。
邪魔してゴメンなさい。」
慌てて出ていこうとしていたら止められた。
「李遠ちゃん、居ていいよ。邪魔じゃないからね。櫂翔の彼女なら大歓迎だよ。」
「そうだよ。それに…そんなに怖がらなくて大丈夫だよ。俺達は李遠ちゃんに怖い事しないからね。」
「…はい。…ゴメンなさい。」
謝ると頭を撫でられた。
「大丈夫だよ。そうだ。ケーキ食べる?先代からの貰い物なんだけど…。」
コクンって頷くとソファーに案内されケーキを持ってきてくれた。
ケーキを食べながら何人かと話をした。
比較的若い人達は龍さんの時のメンバーらしく、だいたいは元メンバーが揃っているらしい。
それから私が熾遠の妹という事も話した。
「そっか。李遠ちゃんは熾遠の妹でもあるのかぁ。」
「熾遠にこんな可愛い妹がいたなんてなぁ…。」
そう話したのは龍さんの時の幹部の人達だ。
皆と仲良くなり話していると櫂翔が探しに来た。
「ここにいたのか。」
「あっ櫂翔!お話し終わった?」
「あぁ。一人にして悪かった。何もされなかったか?」
「うん。皆、いい人だった。」
「そうか。」
櫂翔と話していると、私と話していた人が叫んだ。
「おい櫂翔。何言ってんだよ。」
「俺達が李遠ちゃんを苛めるわけないだろ!」
「…李遠は人見知りなんですよ。」
そう言うと皆が納得した様に頷いていた。
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