八章

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着いた場所は疾風さんのお店。 ぞろぞろと皆で入って行くと、疾風さんはゲンナリした顔をして言った。 「何で皆で来てんだよ…。」 「会社にいたからに決まってんだろ。」 疾風さんと要さんが話すなか、皆はどんどん席に座って行っていた。 「こんばんわ疾風さん。」 「おぅ。李遠ちゃん今日は何食べたい?」 「んと…疾風さんが作ってくれる物なら何でも…。」 「そっかそっか。じゃあ旨いもん食わしてやるから櫂翔と待ってろよ?」 「はい。」 私が疾風さんと話していると、他の皆が文句を言い始めた。 「疾風さん!俺達にも旨いもん出して下さいよ。」 「しかも何で李遠ちゃんと仲いいんですか!!」 「お前らうるせぇぞ。李遠ちゃんは可愛いから特別に決まってんだろ!てめぇらには適当に作るから待ってろ!!」 疾風さんは叫ぶと、まだブーブー言う皆を残し厨房に入って行った。 暫く待つと疾風さんが次々に料理を運んできて、皆で楽しく食べた。 食べ終わると疾風さんは、私にデザートを出してくれてニコニコしながら食べていた。 「李遠ちゃん美味しい?」 「はい!」 疾風さんに答えると熾遠は頭を撫でながら“よかったな”って言ってくれた。 そんな私を皆が、微笑ましそうに見てたなんて知るよしもなかった。 そのまま皆で楽しく過ごし、家に着いたのは夜中だった。
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