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体育祭当日になった。
お弁当はお母さんが作ってきてくれるらしく、私は果物だけ用意した。
朝早くに目が覚めて準備を終わらせてからライチと遊び、櫂翔を起こす。
「櫂翔おきて。今日は早く行かないと…」
「ニャ~ニャ~」
朝が弱い櫂翔はなかなか起きてくれく、毎朝根気よく起こす。
「もぅ…櫂翔ってばぁ~」
「ニャ~ニャ~」
あまりに起きない櫂翔に最後はいつもライチが顔を舐めて起こしてくれる。
「………ん………」
「ニャ~」
櫂翔の上に乗り、小さい体でスリスリしている。
あまりにも可愛いライチを、横から写メを撮りながら櫂翔を揺する。
「櫂翔。」
「………あぁ……」
返事が帰ってきたから起きたのかと思えば、やっぱり寝惚けててベッドに私を引きずり込んだ。
櫂翔の右にはライチ、左には私と両手に抱えた櫂翔はまた目を閉じた。
「櫂翔おきて!学校行かなきゃ。今日お母さん達も見に来てくれるんだよ!!」
「……………」
「櫂翔ってばぁ…」
必死に櫂翔を起こしていたら、いきなり櫂翔にキスされた。
「………ん………」
私が苦しくなり始めた頃、やっと唇を離してくれた。
息を整えようとしていると、櫂翔が私の上にいた。
「…はぁ…はぁ…お…きた?」
「…ふっ。…おはよ李遠。」
「…うん…おはよ。」
チュッと唇にキスを落としたかと思えば、今度は首筋に顔を埋めた。
「………ん………やぁ……」
チクッとした痛みがしたと思ったら、ペロッと舐められた。
何回かそんな事を繰り返してから、櫂翔は私を抱き締めながら起き上がった。
膝に私を乗せてからタバコに火を着けた櫂翔。
櫂翔が半分ぐらいタバコを吸い終わった頃、私はやっと息が整い落ち着いてきた。
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