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朝から無駄に体力を使った様に感じながら、ベッドから降りて髪をし直した。
「李遠、髪上げて行くのか?」
「うん。邪魔になるからね。」
「…ふぅん。」
「何?上げたら変?」
「いや…見慣れねぇだけだ。」
「あ~普段は下ろしてるからか。」
そんな事を話しながら髪を弄ってポニーテールにした。
「よし。出来た。」
「おいで李遠。」
「なぁに?櫂翔も早くしないと遅れるよ?」
話しながら櫂翔に近寄ると、ギュウっと抱き締められた。
「髪上げてる李遠もいいけど…下ろしてた方が似合ってるな。」
「…本当?じゃあ…下ろそうかなぁ…」
櫂翔に下ろして方がいいと言われると、ほどきたくなった。
でも走るには邪魔だから、縛っていたいし…。
そんな事を考えていると櫂翔が言った。
「出番が終わったらほどけばいいだろ?何に出るんだ?」
「うん。50M走だけだよ。」
「じゃあ最初の方だろ。」
「そのあと女子だけの競技が何かあったような…。」
「…あぁ…あるな。それが終わったら俺がほどいてやるよ。」
櫂翔はそう言い私を離して着替え出した。
櫂翔の準備が終わるまで、ライチとリビングで遊びながら待った。
暫く待つと準備した櫂翔が来て、ライチをゲージに入れてから家を出た。
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