九章

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朝から無駄に体力を使った様に感じながら、ベッドから降りて髪をし直した。 「李遠、髪上げて行くのか?」 「うん。邪魔になるからね。」 「…ふぅん。」 「何?上げたら変?」 「いや…見慣れねぇだけだ。」 「あ~普段は下ろしてるからか。」 そんな事を話しながら髪を弄ってポニーテールにした。 「よし。出来た。」 「おいで李遠。」 「なぁに?櫂翔も早くしないと遅れるよ?」 話しながら櫂翔に近寄ると、ギュウっと抱き締められた。 「髪上げてる李遠もいいけど…下ろしてた方が似合ってるな。」 「…本当?じゃあ…下ろそうかなぁ…」 櫂翔に下ろして方がいいと言われると、ほどきたくなった。 でも走るには邪魔だから、縛っていたいし…。 そんな事を考えていると櫂翔が言った。 「出番が終わったらほどけばいいだろ?何に出るんだ?」 「うん。50M走だけだよ。」 「じゃあ最初の方だろ。」 「そのあと女子だけの競技が何かあったような…。」 「…あぁ…あるな。それが終わったら俺がほどいてやるよ。」 櫂翔はそう言い私を離して着替え出した。 櫂翔の準備が終わるまで、ライチとリビングで遊びながら待った。 暫く待つと準備した櫂翔が来て、ライチをゲージに入れてから家を出た。
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