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学校につくと皆すでに体育祭モードで盛り上がっていた。
私的には何が楽しいか解らないけど、お父さん達が見に来てくれるだけで嬉しかった。
パパとママが亡くなってから、私の運動会は熾遠だけしかいなかったから…。
他の家族を見るたびに悲しかったのを覚えてる。
とりあえず教室に行き、先生が来てから全員運動場に移動になった。
葵と運動場に向かう時、すれ違った風間さんが笑った気がしたが、気にしない様にして外に出ると、色んな色のテントがあった。
「…あれ?ねぇ葵?」
「何い~ちゃん?」
「私達…どこに行けばいいの?」
「えっ?今更!?」
「だって聞いてない…。」
「えっと…い~ちゃん?内容…わかってる?」
「普通の体育祭でしょ?」
私がそう言うと葵が説明してくれた。
「あのね、普通の体育祭じゃないよ。この学校にはblue moonの他にも3チームぐらい他の族がいるんだ。」
「…へ~」
「でね、その族のチームになるんだよ。族に入ってない奴等と女は適当に振り分けられる。ただし…総長が望めば女の子達を優先的に自分の所に入れれるんだ。」
「………じゃあ…私は?」
「だから、い~ちゃんはblue moonだよ。何てったって姫だし。あとエナちゃんもいるよ。」
「…ふぅん…。いつ櫂翔がそんなの決めに行ったの?」
「櫂翔さんじゃなくて侑哉さんが行ったんだよ。」
「そうなんだ。知らなかった。」
「あははは。い~ちゃんらしいね。」
「でも色んなチームの人がいるのに、何で学校で喧嘩にならないの?」
「それはね?理事長が止めたから。ひとつ厄介なチームがあるんだ。そいつらも学校じゃ手出し出来ない。他の2チームは同盟みたいな感じで、喧嘩はしないんだ。」
「ふぅん。そっか。」
葵と話しながら歩いていると、blue moonのメンバーが固まっているのが見えてきた。
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