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ついに私達の番になった。
葵とスタートラインに並んでいると、風間さんや他の人も来た。
相変わらず女の子や風間さんには睨まれていたが、気にしないで葵と話していると、バンって音がなりスタートした。
走っていると女の子達がボールを投げてきたが、それを避けながら走る。
男達は葵が抑えながら、走っていた。
半分ぐらい来たとき、隣には風間さんがいた。
一応警戒しながら走っていると、目の前にネットが見えてきてその上を走った。
ネットも終わりが見えてきた頃、急にネットが上がり足に絡み付いた。
「っ!」
咄嗟に気付いたが、絡み付いていてどうする事も出来ず、転んでしまった。
「い~ちゃん!!」
転んだ私を見て、葵が慌てて駆け寄って来ていた。
「大丈夫。先に行って!」
「でも…。」
「平気。それより後ろから狙われてるよ。」
「ちっ!すぐに片付けるから…」
葵はそう言うと、逆走して男子に向かってボールを投げていた。
足に絡み付いたネットを外そうとして、片手をついていると手を踏まれていた。
「…痛いんだけど…。」
言いながら踏みつけている人を見る。
位置的に皆からは見えないらしく、誰からも止められる事はなかった。
「あら。ごめんなさい。気付かなかったわ。」
「……………。」
グリグリとされながら、返事をせずに足のネットをとり、風間さんの足にコソッと引っ掻けてから、踏まれている手を引き抜いた。
立ち上がるついでにネットを引っ張りあげると、足に絡み付いているのに気付いていない風間さんは尻餅をついた。
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