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叫んだ祥くんに昔の事を思い出し、懐かしくなり櫂翔から離れ祥くんに抱き着いた。
「祥くんだぁ!」
「おぉ李遠。思い出したか?おっきくなったなぁ。」
そう言いながら抱き締め返してくれた。
「李遠、さっき何で泣いてたんだ?誰に泣かされた?言ってみ?俺がやり返してやる。」
「あのね…怪我したの隠してて怒られたの…」
「怪我!?何で怪我したんだ!?さっきの50Mか?」
「あ…うん。それに出てたの。」
そう言うと祥くんは熾遠に向かって叫んだ。
「…見てなかった…。熾遠!何で言わねぇんだ!!」
「祥くんが聞かなかったじゃん。」
「お前が今更、祥くん言うなぁ~!!」
叫ぶ祥くんが昔と変わってなくて嬉しかった。
ニコニコしながら祥くんに抱き締められていると、急に櫂翔に腕を引かれて気がつくと櫂翔の腕の中にいた。
「李遠?いつまで抱きついてんだ?またお仕置きするぞ。」
「やっ…。お仕置きやぁ…。」
ギュッと櫂翔に抱き着いた。
「李遠!そんな奴に抱き着いたらダメだぁ!!櫂翔、李遠を離せぇ~!」
祥くんに叫ばれたが櫂翔から離れなかったら、笑いながらお父さんが言った。
「祥麻うるせぇよ。櫂翔は李遠の男だから良いんだよ。」
「なにぃ!李遠考え直せ!櫂翔なんて止めとけ~!!」
「うるさいわよ祥麻。静かにしなさいよ。李遠ちゃんはご飯食べなさい。」
「だってよ~セリ。可愛い李遠が…。昔は祥くん大好きって言ってた李遠が…。」
「何年前の話よ。今は家の娘よ。」
お母さんが止めてくれ、静かになった祥くんを見ながら櫂翔と座った。
「お母さん私デザート持ってきたよ!」
「あら本当?でもご飯食べてからね?」
お母さんに頷き櫂翔とお弁当を食べた。
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