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グランドの四隅にそれぞれのチームが固まっている。
blue moonは青のハチマキをしていて、少し高い台に櫂翔がたっている。
その回りに熾遠、侑哉さん、葵がいて、少し離れてメンバーがいる。
「準備はいいか!?素手のみの勝負だ!!」
マイクを持った祥くんが言うと、先生達が武器はないか確認していた。
確認が終わり先生達から祥くんに向けて合図があると、祥くんは頷き手を上にあげた。
「…でかい怪我だけはするなよ?じゃ…始め!!」
祥くんのスタートの合図と同時に皆が動き出した。
櫂翔達は様子見をしている様で、メンバー達が櫂翔達を守っていた。
どこのチームも大将は動いていなかったが、櫂翔はしばらくすると、台から飛び降り苦戦しているメンバーに向かって走って行った。
熾遠達も櫂翔とは違う方に走り、blue moonは大将とか関係なくやってるみたいに見えた。
「あら?櫂翔さん動いたね?」
エナに言われ頷きながら言った。
「うん。たぶんメンバーだけを危ない目に合わせたくないんだよ。それに…櫂翔は負けないから、少しぐらい動いても大丈夫なんだよ。」
「クスクス。イオったら良く解るわね?」
「そう?だってああ見えて櫂翔は優しいもん。」
「イオ…ノロケにしか聞こえない…。…それにしても…凄い声援ね?他のチームの子まで櫂翔さんやしぃ兄を応援してる…。イオは応援しなくていいの?」
「…たぶん、櫂翔達まで聞こえないよ。」
「あら、櫂翔さんなら気づくんじゃない?」
「どうだろ?でも叫ぶのは恥ずかしいから…」
見ながら話していると、人混みの中から櫂翔と熾遠が出てきた。
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