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「クスクス。そんなにお友達に知られたくないの?」
「だいたい貴女の両親は亡くなってるわよね?誰をお父さんなんて呼んでるの?まさか櫂翔さんのお父様達の事を言ってるの?」
風間さんとお姉さんは、そう言いながらかかってきた。
それを避けながら会話を続ける。
「…あんた達には関係ない。姉妹揃ってよく喋るね。」
彼女達が話さない様に違う話に持って行きながら、ハチマキを狙っていると、エナが来た。
「イオ!大丈夫!?」
「っ!エナ…こっちは大丈夫…」
エナに大丈夫だから向こうを…と言おうとしたら風間さん達が話し出した。
「ちょうどお友達も来たようね。」
「うるさい!余計な事喋るな!!」
姉の方を相手にしている隙に、妹がエナに話しかけていた。
「ねぇ…知ってる?結城さんって従兄弟に抱かれてたのよ。」
「…は?」
エナは何言ってんのって感じだったが、私はエナに知られて頭の中が真っ白になった。
「本当よ。調べたんだもの。中3の頃には抱かれたんだって。家に居るために、身体を従兄弟にあげたんだって。こんな子と友達なんてやってたら、貴女まで汚れるわよ?あぁ、もしかして貴女も仲間なんじゃないの?」
エナに言う彼女を本気で殴り飛ばした。
「っ!ちょっと!!何するのよ!!」
風間姉はいきなり殴った私に叫びながら妹の方に行った。
「…許さない…。…私が言われるのは良いけど…エナは汚れてなんかない…。」
「…イオ……」
エナはさっきの話が信じられないみたいな顔で私を見ていた。
「…エナ…言えなくて…ごめんね…。」
そう言い、風間姉妹を殴りに走り出した。
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