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李遠を連れて親父達の所に行くと、一番に銘愛が李遠に抱きついた。
銘愛の言葉に泣き出した李遠は可憐や親父達も抱き締めた。
暫く泣く李遠を受け取り、抱き締めてやっていると、李遠は疲れたのか眠り始めた。
李遠が寝始めた頃、親父が聞いてきた。
「櫂翔、李遠は寝たか?」
「あぁ。」
「風間姉妹はどうした?」
「帰った。契約も切る。」
「解った。獅童も契約を切らせた。しかし…奴等が言っていた事は本当か?」
「…あぁ。」
「…そうか…。」
それ以上、親父は何も言わずに李遠を眺めた。
そんな親父に俺は李遠を頼む。
「親父…後処理してくるから…李遠を頼む。」
「あぁ。きっちりやれよ?」
「あぁ。…李遠…すぐ戻るな。」
眠る李遠にそう言い、熾遠と歩き出した。
そのまま学校を後にした俺達は会社に向かった。
「あれ?櫂翔に熾遠?何してんだ?」
ちょうど出てきた龍さんが不思議そうに聞いていたから、学校での事を簡単に説明した。
李遠を可愛がってくれている龍さんは話を聞くと、すぐに行動に出てくれてスムーズに契約解除を行った。
後日…風間グループは獅童グループ、moon light、御堂グループ などから契約を切られ倒産していた。
風間親子は海外逃亡したらしい…。
なぜ御堂グループもかと言うと、噂を聞いた綾がキレて魁さんや留榎さんにも言い、俺達の繋がりがあるグループが全て契約を切っていた…。
櫂翔side end
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