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リビングに降りて行くと、祥くんまでいて驚いていると声を掛けられた。
「おっ。李遠、起きたか。」
「うん。…祥くんは何でいるの?」
「ん?李遠が心配だったから来た。」
「そっか。…ゴメンね?学校で暴れて…。体育祭…台無しにしちゃった…。」
「いや、大丈夫だ。あれぐらい毎年だしな。可憐がいた頃が一番大変だったから。」
楽しい体育祭をあんな風にしてしった事を謝ると、祥くんは頭を撫でながら言ってくれた。
「あら祥麻さん。あれは私は悪くないわよ?勝てもしないのに向かってくる女達が悪いんだもん。」
「お前はやり過ぎなんだよ。」
言い訳する可憐さんに弘人さんが言い、周りは笑いに包まれた。
「さぁ、李遠ちゃんも起きたからご飯にしましょ。」
私達を穏やかな目で見ていたお母さんが言い、食卓についた。
涼との事がバレても、皆変わらずに接してくれるのが嬉しくなりニコニコしながら、ご飯を食べた。
今日は皆実家に泊まるらしく、櫂翔達はお酒を飲み始めていた。
私は可憐さん達とテーブルでガールズトークに華を咲かせながら、ジュースを飲んでいた。
暫くたつと、ホワホワと良い気持ちになってきていた。
「あっ!可憐さん…李遠ちゃんに飲ませた?」
「うん。あら、李遠は飲めないの?」
銘ちゃんと可憐さんの会話を聞きながら私は櫂翔を探し、見つけて飛び付いた。
「か~い~と~!」
「李遠?」
急に抱きついた私に驚きながらも抱き締めてくれる。
「にゅ~。櫂翔~だぁい好き~。」
「李遠?酒飲んだのか?」
「みゅ?ちがうよぉ?可憐しゃんから貰ったジュース飲んだよぉ?」
そう言うと櫂翔は溜め息をつきながら可憐さんを見ていた。
「可憐…李遠に飲ませるなよ…」
「あははは。李遠酔うと更に可愛いわねぇ。」
可憐さんの笑い声を聞きながら、櫂翔にギュッと抱きつく。
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