1838人が本棚に入れています
本棚に追加
櫂翔に抱き着きながら周りを見渡せば祥くんを見つけて、次は祥くんに抱きついた。
「祥くんだぁ!」
「おっと。李遠どうした?」
「祥くん、イオに会いに来てくれなかったぁ。」
「あぁ…ごめんなぁ。これからはいつでも会えるぞ。」
「本当?またイオとあしょんでくれりゅ?」
「あぁ。櫂翔なんかより遊んでやるぞ。」
「やぁ。櫂翔がいいもん。」
そう言い今度は熾遠に抱きつく。
「おにぃちゃぁん。」
「クスクス。また飲んだのか?」
「にゅ?ちがうよぉ。可憐しゃんから貰ったジュースを飲んりゃだけ。ねぇ、おにいちゃん?」
「どうした?」
「今日ね?イオ運動会頑張った?」
「あぁ、頑張ったな。」
「本当?」
「あぁ。楽しかったか?」
「うん!」
クスクス笑いながら私の頭を撫でてくれた。
「ほら李遠。抱き着くなら櫂翔に抱きついてろ?」
「うりゅ…おにいちゃんは…イオがギュッしたら…いや?」
「そんな訳ないだろ?嬉しいぞ。」
熾遠の答えにニコニコしながら更にギュッと抱き着いてから、櫂翔の元に行った。
「櫂翔~!おにいちゃんね?イオがギュッしてもイヤじゃないって。」
「良かったな。」
「うん!」
櫂翔と話していると、お父さんとお母さんの声が聞こえた。
「クスクス。李遠は本当に李維にそっくりだな。酔った時の行動まで似てるな。」
「そうね。熾遠は翼に似たのね。」
今度はそう話す二人に抱きついた。
「お父しゃん。お母しゃん。大好きぃ。」
「クスクス。俺達も李遠が大好きだぞ。」
「そうよ李遠ちゃん。もう私達の娘だもんね。」
「うん!あのね?あの時、櫂翔が助けてくりぇたから…今がありゅんだよ。櫂翔がね、大好きなの。」
お父さん達を見ながらニコニコ話すと、そうか…と言いながら頭を撫でてくれた。
皆に順番に抱き着き、最後にまた櫂翔に抱き着くと抱き上げられた。
「俺達部屋行くわ。そろそろ李遠寝そうだし。」
「あぁ。」
櫂翔はお父さんの返事を聞いてから歩き出した。
最初のコメントを投稿しよう!