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翌日…
ライチの鳴き声で目を覚ました。
「…ん…。…おはようライチ…」
「ニャ~ニャ~」
起き上がり一生懸命ベッドに乗ろうとしているライチを抱き上げ周りを見渡した。
「…………あれ?」
隣に櫂翔は居なく、部屋もマンションの寝室じゃない事に一瞬混乱する。
「…………あ……」
昨日の事を考えて思い出す。
夜、可憐さん達と話をしながら、ジュースを飲んで…皆と話してた記憶はある。
その後、櫂翔と部屋に来て……フワフワする感覚の中、櫂翔に抱かれた様な…。
パッと身体を見ると、櫂翔のTシャツを着ていた。
「…服着て寝たっけ?あれ??ライチ…どうやって来たの???」
「ニャニャ~」
疑問に思った事をライチに聞けば、ライチは返事をしたが、ニャ~ニャ~言ってて解らなかった。
「ん?櫂翔に連れて来て貰った?」
「ニャ~」
私が言った事が合っていたのか、ライチは満足そうに鳴いた。
ライチと話していると、櫂翔が部屋にやって来た。
「起きたか李遠。」
「うん。おはよう櫂翔。」
「あぁ、おはよ。」
「ねぇ櫂翔?ここ実家だよね?いつライチ迎えに行ったの?」
「朝方だな。一人にしとく訳にはいかねぇだろ?」
「そっか。迎えに行ってくれてありがとう。」
「あぁ。」
ライチを撫でながら櫂翔と話して、ベッドから立ち上がると、櫂翔のTシャツは大きすぎてワンピースみたいになっていた。
「李遠?」
「ん?………ン……」
櫂翔に呼ばれ見上げると同時に、唇にキスが降ってきた。
チュッと触れるだけのキスをした櫂翔は、そのままライチごと私を抱き締めた。
「櫂翔?どうしたの?」
「いや…李遠が可愛かったからな。」
平然と言う櫂翔に顔が赤くなるのを感じた。
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