十章

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今日は綾さん達の学祭の日。 昨日の夜から楽しみで、なかなか寝付けなかったが、櫂翔に抱かれていると、いつの間にか寝ていた。 朝もいつもより早く起きて準備をしてから、櫂翔を起こす。 「櫂翔…櫂翔おきて?」 「…………ん?」 「おはよう櫂翔。今日は綾さん達の学校に行くんでしょ。早く準備して?」 私の言葉に櫂翔は手を伸ばし携帯で時間を見ていた。 「……李遠…。いくらなんでも早すぎだ。ほらもぅ少し寝るぞ?」 「えぇ~。もう8時だよ?綾さん達の所まで時間かかるから、早く行こうよ?」 「単車で行くから、そんなにかかんねぇよ。」 「うぅ~。じゃあ途中で買い物して行くからぁ…」 「…はぁ…。…わかったよ。」 「ありがとう櫂翔。」 いくら言っても解らない私に、渋々櫂翔が起き上がった。 櫂翔が起きてくれたのが嬉しくなり、櫂翔に抱き着くとそのままキスされる。 暫くすると櫂翔の唇は離れ、櫂翔はタバコに火をつけた。 ギュッと櫂翔に抱き締められていたから、動けずに櫂翔の膝にいるとライチがやってきた。 最近ベッドに自分で乗れる様になったライチは、ピョンと飛び乗り私の膝に乗った。 櫂翔がタバコを吸い終わるまで暇な私は、ライチと遊びながら待っていた。 櫂翔がタバコを消すのを見たライチは私から離れ、櫂翔にすりよって行った。 「ニャ~ニャ~」 「あぁ、おはよライ。」 「ニャ~。」 櫂翔はライチを撫でてから私を膝から下ろした。 三人でリビングに行き、私はライチのお泊まり道具を用意した。 その間に櫂翔は自分の準備をしていて、ちょうど一緒に用意出来た。 用意が出来た私達はライチをカバンに入れて、荷物を持って実家に向かった。
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