二章

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「今、李遠と一緒にいた奴見覚えないか?」 「あんな不良知らないわよ。」 「あぁ…公式の場では、髪の色違うからな。アイツは獅童グループ次期社長 獅童 櫂翔だ。」 叔母さんは驚いた顔をしている。 「さらに…結城コーポレーションの大手取引先は?」 「そんなのmoon light社に決まってるじゃない。」 「それの大元知ってるか?」 「は?」 叔母さんはここまで言っても、解ってないみたいだった。 「わかんねぇのか。だから社員の信用なくすんだよ。大元は獅童グループだ。そしてmoon light…俺達の会社だ。」 「嘘言わないで!高校生に会社の何が解るの!?」 「櫂翔と俺はmoon lightの社長と副社長だ。結城コーポレーションを取引先に選んだのも、中の状態を確認して、いずれ俺の手元に戻す為。だが…李遠に手を出したんだから、すぐにでも会社から手を引いて貰う。櫂翔も乗り気だしな。涼にも真実を教えるのにいいチャンスなんじゃねぇか。」 俺の話を聞き、顔を青くしていく叔母さんにさらに畳み掛ける。 「さすがにこの町に住んでるんだ。blue moonは解るな?」 「…県内No.1の暴走族…」 「そぅ。それも櫂翔がトップだ。もちろん俺もメンバーだ。涼は、李遠に手を出し傷つけた。それなりの覚悟はして貰う。まぁ…次李遠の周りで見かけたらにしてやるけどな。」 そこまで話すと、櫂翔と李遠が降りてきた。 櫂翔に声をかけられ、もう聞いてはいないだろう叔母さんに最終警告をして、家を出た。 熾遠side end
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