十章

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紅茶を飲みながら待っていると、綾さん達も当番が終わったみたいで私達の席に来た。 『お待たせ。』 「綾さん、みぃさん、月さん、お疲れ様。」 『うん。さて…見に行こっか?』 「うん。あ…今日は朔矢さん達は?」 私が聞くと、月さん達も不思議そうな顔をした。 『来てるんだけど…李遠ちゃん探しに行ったまま帰って来てないの。』 「今、こっちに向かってるはずだ。」 月さんに櫂翔が答えると同時に教室のドアが開き、朔矢さん達と諒さんがいた。 諒さんが見えた瞬間、また抱き着かれたら…っと思い、櫂翔の背中に隠れた。 『待たせたな。』 『朔、颯、遅かったね?』 『あぁ、途中諒さん見つけて、何だか落ち込んでたから慰めてた。櫂翔、李遠、久しぶりだな。』 『李遠は何で櫂翔の背中に隠れてんだ?』 朔矢さんと颯矢さんが交代で綾さんに答えた後、隠れていた私を不思議そうに見た。 「…あ…お久しぶりです。」 「クスクス。朔、颯、久しぶり。李遠は諒さんから隠れてんだよ。」 『『は??』』 櫂翔の言葉に二人は更に不思議そうな顔をした。 「さっき、いきなり諒さんが李遠に抱きついたらしくてな…。」 『『…諒さん…。』』 朔矢さんと颯矢さんは呆れた様に諒さんを見た。 「李遠…さっきは悪かったよ。あまりにも李維さんと似てたから…。しかも…反応まで李維さんそっくりかよ…。」 「………はい………。」 皆が大丈夫って言うなら大丈夫かもと思い、櫂翔の背中から出た。 その後は皆で色々な場所を廻った。
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