1838人が本棚に入れています
本棚に追加
紅茶を飲みながら待っていると、綾さん達も当番が終わったみたいで私達の席に来た。
『お待たせ。』
「綾さん、みぃさん、月さん、お疲れ様。」
『うん。さて…見に行こっか?』
「うん。あ…今日は朔矢さん達は?」
私が聞くと、月さん達も不思議そうな顔をした。
『来てるんだけど…李遠ちゃん探しに行ったまま帰って来てないの。』
「今、こっちに向かってるはずだ。」
月さんに櫂翔が答えると同時に教室のドアが開き、朔矢さん達と諒さんがいた。
諒さんが見えた瞬間、また抱き着かれたら…っと思い、櫂翔の背中に隠れた。
『待たせたな。』
『朔、颯、遅かったね?』
『あぁ、途中諒さん見つけて、何だか落ち込んでたから慰めてた。櫂翔、李遠、久しぶりだな。』
『李遠は何で櫂翔の背中に隠れてんだ?』
朔矢さんと颯矢さんが交代で綾さんに答えた後、隠れていた私を不思議そうに見た。
「…あ…お久しぶりです。」
「クスクス。朔、颯、久しぶり。李遠は諒さんから隠れてんだよ。」
『『は??』』
櫂翔の言葉に二人は更に不思議そうな顔をした。
「さっき、いきなり諒さんが李遠に抱きついたらしくてな…。」
『『…諒さん…。』』
朔矢さんと颯矢さんは呆れた様に諒さんを見た。
「李遠…さっきは悪かったよ。あまりにも李維さんと似てたから…。しかも…反応まで李維さんそっくりかよ…。」
「………はい………。」
皆が大丈夫って言うなら大丈夫かもと思い、櫂翔の背中から出た。
その後は皆で色々な場所を廻った。
最初のコメントを投稿しよう!