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『李遠ちゃん~!朔、颯、お待たせ!!』
「綾さん、お帰りなさい。」
『うん。はいこれ付けといてね?』
「うん。ありがとう!!」
綾さんにリボンを貰った。
これが、許可書みたいだ。
櫂翔も魁さんから受け取り、服の裾に着けていた。
『さぁ行こう!!』
「わぁ!綾さん、待って~」
綾さんに手を引かれ、歩き出した。
出店で色々買いながら歩く。
お祭りに来てる気分になり楽しくなって綾さん達と、はしゃぎながら回っていた。
野外ステージでは、ライブをやっていたりした。
ちょうど綾さんと近くを歩いていると、声をかけられた。
「2年の真鳥 沙綾ちゃんだよね?」
『そうですけど?』
綾さんも知らない人らしく、警戒しながら答えていた。
「今からステージでイベントがあるんだけど、参加しない?あっ隣の彼女もどう?」
『イベント?』
「どんなのですか?」
「ミスコンみたいなもの。二人とも可愛いからどう?」
内容を聞いて、二人で考えた。
『どうする李遠ちゃん?』
「…私はいいです。」
『だね。じゃあ出ません。』
二人で断ると残念そうにしながら、諦められない人に叫ばれる。
「え~。出てよ!ステージに立つだけでいいからさぁ…」
『遠慮します。李遠ちゃん行こう。魁達の所に帰ろ。』
「うん。」
綾さんと歩き出すと、手を掴まれ引き止められた。
「少しだけだから…ね?こっち来て。」
「あ…あの…」
困惑しながら引っ張られていると、いつの間にかステージに上がっていた。
「…綾さ~ん…」
『はぁ…何でこんな事…』
綾さんは諦めた様に呟き、私は大勢の人に圧倒されて綾さんの背中に隠れた。
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