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ステージに行き賞品を貰ってから皆で学校を出た。
宝龍の溜まり場に移動すると、入口に熾遠と葵が待ち構えていた。
「い~ちゃん!誘ってよ!!」
「あ…ゴメン葵忘れてた。」
「ひどい…」
葵と話していると、魁さん達と話していた熾遠に呼ばれた。
「李遠。」
「…ぅ…な…何?」
少し怒り気味な熾遠の顔色を見ながら返事をする。
「何でお前は知らない場所で櫂翔から離れるんだ!誰かに誘拐されたらどうすんだ!!」
「し…熾遠…落ち着いて?何もなかったし、魁さんがすぐに来てくれたんだよ。」
「昔からお前は何かに夢中になると、人の話聞かないもんな!魁が見つけなかったら、どうなってたかわかんねぇだろ!!」
「にゃ…ごめんなさぁい!」
熾遠の剣幕に負け、謝りながら櫂翔の背中に隠れた。
そんな私達を皆は笑いながら見ていて、落ち着いた頃倉庫の中に入って行った。
部屋の中で綾さんと景品の話になり、貰った封筒を開けて見ると遊園地のフリーパスだった。
「うわぁ!遊園地のフリーパスだぁ!!」
遊園地なんてしばらく行ってなかった私ははしゃいでいた。
「綾さんは何だったの?」
『ん?ホテルのディナー券。』
「へぇ~。凄いねぇ。」
『去年もそうだったんだよね。今年はどこのだろ?』
そう言いながらチケットを眺めていたが、綾さんも解らなかったみたいだ。
『ねぇ魁。これどこのかな?』
『あ?…あぁ…櫂翔ん家のホテルだな。』
『へぇ~。』
魁さんの言葉に綾さんは感心した様に言った。
「櫂翔?」
「ん?どうした?」
「櫂翔のとこのって、moon light?」
「いや。あれは獅童グループの方だ。」
「そっかぁ。私も行ってみたいなぁ。」
ディナーなんて行った事がないから、一回行ってみたくなり呟いていた。
「クスクス。今度連れていってやる。」
「本当!?」
「あぁ。」
「ありがとう櫂翔!!」
それを聞いた私は嬉しくなり櫂翔に抱き着いた。
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