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クスクス笑いながら聞いてくる櫂翔に顔を赤くしながら答える。
「それとこれとは別なの!」
「はいはい。わかった、わかった。」
「わかってなぁい!!」
私の抵抗も虚しく、お風呂場に連れていかれ、脱がされる。
「やぁ!か…櫂翔!せめて自分で脱ぐから!!」
「んじゃ先入ってろよ。」
「うぅ~わかった。」
私の返事を聞くと、櫂翔は一回バスルームから出ていった。
いくら言っても諦めないから、櫂翔が戻る前に浴槽に浸かろうと思い、素早く脱ぎ体を洗い始めた。
頭を洗い終わった頃、ギュッと抱き締められた。
「きゃっ!」
「クスクス。何驚いてんだ?」
「ビックリしたぁ。いつ来たの?」
「お前が洗ってる間にな。俺が洗ってやろうか?」
「…いい…。自分で洗うから離して?」
「クスクス。そうか。」
櫂翔はなぜか笑いながら私から離れた…っと思ったら、お風呂の縁に座りジッと私を見つめてきた。
「…櫂翔…そんなに見ないで?」
「やだ。」
恥ずかしくなり言えば即答で返された。
「うぅ~」
見つめられながら体を洗い終わり、湯船に浸かる。
お風呂から見える夜景を眺めながら、櫂翔が入ってくるのを待つ。
しばらくすると、櫂翔が入ってきたのがわかる。
「李遠、おいで?」
櫂翔に呼ばれ近寄ると、後ろから抱き締められた。
色々話してから上がる、お風呂に入り始めてから、一時間以上過ぎていた。
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