二章

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櫂翔と駅前の大きなデパートに来た。 櫂翔と手を繋ぎ、色々なお店を見ながら、必要な物を買い揃えていく。 櫂翔との買い物が嬉しくて、はしゃぎすぎ疲れ始めてきた時、櫂翔が言った。 「李遠?少し休憩するか?」 その言葉に頷き、櫂翔とカフェに入った。 お昼がまだだった私たちは、そこでご飯も食べる事にした。 櫂翔と色々話しながら、楽しくご飯を食べた。 「次は何が欲しい?」 櫂翔に聞かれ考えた。 「ん~?だいたい買ったから、もう大丈夫かな。」 「そうか。なら帰るか。」 「うん。」 そう話し立ち上がり会計にいく。 「櫂翔。私が払う。」 「いいから気にするな。」 「でも…今日の買い物全部出して貰ってるし…」 申し訳なくて言えば、櫂翔は私の耳元で囁いた。 「じゃあ、後で李遠からキスしろ。」 「えっ!?」 ぽっと顔が赤くなり、茫然としている間に櫂翔はお金を払ってしまった。 そして、私の手を握り歩きだした。 買い物を終えて、櫂翔のマンションに帰ってきた。 部屋に入り、荷物を片付けながら聞いた。 「櫂翔?ご家族は?」 「あぁ。実家。家は高校入学したら独り暮らしさせられるんだ。まぁ…気楽で良いけどな。」 「へぇ。じゃあここには櫂翔だけなんだ。」 「今まではな。今日からは李遠が一緒だろ。家の中では遠慮するなよ?ここは今日からお前の家でもあるんだからな。」 そう言われ、嬉しくなり微笑みながら頷いた。
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