十章

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中に入ると遊園地のマスコットキャラクターが出迎えてくれた。 「あのパンダ可愛い…。」 「本当に李遠は動物好きだな。」 「うん。何か癒されない?」 「そうか?」 「そうだよ!あの可愛さが解らないの!?」 「俺は李遠の方が癒されるけどな?」 マスコットキャラクターに視線を向けながら櫂翔と話していると、いきなり恥ずかしい事を言われ赤くなる。 「お~い。行くぞ。」 熾遠に呼ばれ、また櫂翔と手を繋ぎ歩き出す。 「最初何から行く?」 「ジェットコースターは?」 「いいね!じゃあ行こう。」 銘ちゃんと話し私と銘ちゃんが櫂翔達の手を引きながら歩く。 朝早かったせいか、余り待たずに乗れた。 「「きゃ~!」」 ジェットコースターを降りて、銘ちゃんと話した。 「楽しかったね?」 「そうだね。あの落ちる感覚が何とも言えないよね!?」 きゃっきゃっとはしゃぐ私達を見て熾遠と櫂翔は苦笑いしていた。 「よし!李遠ちゃん、アトラクション制覇しよ!!」 「うん!!」 銘ちゃんと手を繋ぎ走り出すと、慌てた熾遠の声が聞こえた。 「待て銘愛、李遠!はぐれるぞ!!」 「早く~!」 「次々乗るの~!」 銘ちゃんと言い返し次のアトラクションに急いだ。
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