十章

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出口近くのお土産屋さんに入った。 お母さんや葵達のお土産を見ていたが、マスコットキャラクターの人形を見つけ釘付けになった。 そんな私を櫂翔は隣で見ながら言う。 「李遠、欲しいのか?」 「…うん。…可愛い。」 大きさが色々あり、一番大きいので抱き枕ぐらいだった。 「クスクス。どれがいいんだ?」 「買っていいの!?」 「あぁ、買ってやるから選べ。」 「ありがとう櫂翔!!」 櫂翔にありがとうと言った後に一番大きいぬいぐるみを手に取った。 「櫂翔、これがいい!!」 「李遠…どうやって持って帰るんだ?」 「あ…バイクだった…。」 「せめてこれぐらいだな。また来たら買ってやるから、これで我慢しろ。」 「うん。ね櫂翔?」 「ん?」 「小さいのも買っていい?ライチのお土産で……」 ライチぐらいの大きさのぬいぐるみを手に持ちながら聞いた。 「クスクス。あぁ。」 櫂翔はそう言うと、ぬいぐるみ2つとお土産のクッキーを持ってレジに行った。 精算が終わり熾遠達を探すと、熾遠と銘ちゃんは占いの機械で遊んでいた。 「熾遠、銘ちゃん。」 「あっ李遠ちゃん。お土産買った?」 「うん。銘ちゃん達は?」 「買ったよ。ねぇ、これしてみなよ。結構当たってて面白いよ。」 そう言う銘ちゃんに私もお金を入れて操作し初めた。 生年月日で占うらしく、櫂翔と私のを入力して、しばらく待つと結果の紙が出てきた。
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