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屋上に入ると櫂翔は寝ていて、熾遠と侑哉さんが何か話をしていた。
近づく私達に気付いた熾遠は笑いかけてくれた。
私は櫂翔の隣に座りながら熾遠達に聞いてみた。
「ねぇ熾遠?」
「どうした李遠?」
「熾遠達は学祭なにやるの?」
「あ~うちのクラスはお好み焼きだな。」
「うちはホスト、メイドカフェだよ。」
熾遠、侑哉さんの順番で答えた。
「ありゃ、侑哉さんのクラスとうちのクラス被ってんじゃん。」
「李遠ちゃん達もメイド?」
「みたいだよ?ちなみにエナは?」
「うちはコスプレ写真館。」
「ふぅ~ん。」
そんな話をしていると、櫂翔が起きた。
「……ん…?…李遠…?」
「うん。櫂翔お昼だよ?ご飯食べよ?」
「あぁ。」
眠そうに起き上がった櫂翔。
「大丈夫?疲れてる??」
「あぁ、大丈夫だ。おいで? 」
起き上がる櫂翔に話し掛けていると、手を引かれ足の間に入れられ、後ろから抱き締められた。
「櫂翔もホストするの?」
「あ?……あぁ、学祭か。…しねぇよ。」
「しないの?」
「面倒くせぇ。その日は屋上にいる。」
「ふぅん。見てみたかったのにな?」
「スーツ着るだけだぞ?仕事に行くときの姿とかわんねぇよ。」
「……それもそうか。」
1人で納得して、お弁当を広げた。
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