二章

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息も整い、ご飯の準備をするにはいい時間になっていた。 「…そろそろ作ろうかな…。」 「何作るんだ?」 「出来てからのお楽しみ。」 櫂翔にそう言い残し、キッチンに立ち料理を始めた。 手際よく次々と作り、気付けば結構な時間がたっていた。 ちょうどその時、インターホンがなり、櫂翔が玄関に向かった。 戻って来たときには、熾遠、葵、侑哉さんが一緒に来ていた。 「おかえり熾遠。葵たちも一緒に来たんだね。」 私が言うと熾遠、葵、侑哉さんの順番で喋った。 「ただいま李遠。」 「い~ちゃん。熾遠さんにお呼ばれしちゃった。」 「李遠ちゃん。お邪魔します。お土産持ってきたからね。」 次々に言われ、笑って頷いた。 「さぁ食べよ?」 そういい、作った物を出していった。 クリームパスタ、サラダ、ピザ…。 「わぁ美味しそう!」 葵は目を輝かせて料理を見ていた。 「食べて?」 私は櫂翔の横に座り、皆に食べさせた。 皆が無言で食べるから、失敗したかと思い聞いてみた。 「美味しい?」 そう言うと皆が頷く。 「い~ちゃん。美味しい!お店のみたい!!」 「李遠ちゃん料理上手いね。」 「あぁ…旨いよ。」 …よかった。 安心したけど熾遠だけ反応がなくて不思議に思い聞いた。 「熾遠?」 「あ…あぁ。李遠…これ…お袋の味だろ?覚えてたのか?」 「…うん。これだけは…ママの味になるの。他のはまだ研究中だけどね。」 「そうか…。お袋よく作ってたもんな。」 二人でしんみりそんな話をしていると、櫂翔に頭をなでられた。 そのあとは、皆で話しながらたくさん食べた。 気がつくと、いつの間にか櫂翔達は、お酒を飲み出していた。
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