二章

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私はお酒は飲まずに、ジュースを飲んでいた。 時間がたつにつれ、葵は酔いつぶれていた。 「あれ?葵寝ちゃった?」 葵を見ながら言えば、櫂翔が答えてくれた。 「あぁ。葵は酔うと寝るからな。」 「お酒って美味しい?」 「ん?飲んでみるか?」 櫂翔に言われ、どうしようか悩んだ。 「李遠、ビールよりカクテルの方が飲みやすいぞ。」 熾遠にそう言われ、カクテルを渡された。 初めてだったから、不安に思いながらも、缶に口を付けると、以外と飲みやすかった。 「わっ!美味しい。ジュースみたい。」 そう言いながら飲む私に、櫂翔と熾遠と侑哉さんは笑っていた。 「飲みすぎるなよ?」 「うん。」 櫂翔の注意も程々に聞き、缶の中身をどんどん開けていた。 しばらく飲むと私は酔ったみたいで、ふにゃんと櫂翔に甘えていた。 「にゅ~。櫂翔~。」 櫂翔に抱きつき、頬擦りをしていた。 「クスクス。李遠酔ったのか?」 「ん~?酔ってないよぉ?」 そう言いながら、また缶に口を付ける。 「李遠?もう止めとけ。」 熾遠に言われ、今度は熾遠に抱きついた。 「お兄ちゃぁん。」 「李遠!?」 「お兄ちゃん。どこにいたのぉ?イオお利口さんにしてたのに迎えに来てくれなかったぁ。」 そう言う私を、熾遠は櫂翔に引き渡しながら話す。 「はいはい。ごめんな。イオはイイコだ。ほら、抱きつくなら櫂翔に抱きつけ。」 「櫂翔~。だぁい好きぃ。」 ギュッと抱きつきながら、気付けば寝ていた。
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