1837人が本棚に入れています
本棚に追加
私はお酒は飲まずに、ジュースを飲んでいた。
時間がたつにつれ、葵は酔いつぶれていた。
「あれ?葵寝ちゃった?」
葵を見ながら言えば、櫂翔が答えてくれた。
「あぁ。葵は酔うと寝るからな。」
「お酒って美味しい?」
「ん?飲んでみるか?」
櫂翔に言われ、どうしようか悩んだ。
「李遠、ビールよりカクテルの方が飲みやすいぞ。」
熾遠にそう言われ、カクテルを渡された。
初めてだったから、不安に思いながらも、缶に口を付けると、以外と飲みやすかった。
「わっ!美味しい。ジュースみたい。」
そう言いながら飲む私に、櫂翔と熾遠と侑哉さんは笑っていた。
「飲みすぎるなよ?」
「うん。」
櫂翔の注意も程々に聞き、缶の中身をどんどん開けていた。
しばらく飲むと私は酔ったみたいで、ふにゃんと櫂翔に甘えていた。
「にゅ~。櫂翔~。」
櫂翔に抱きつき、頬擦りをしていた。
「クスクス。李遠酔ったのか?」
「ん~?酔ってないよぉ?」
そう言いながら、また缶に口を付ける。
「李遠?もう止めとけ。」
熾遠に言われ、今度は熾遠に抱きついた。
「お兄ちゃぁん。」
「李遠!?」
「お兄ちゃん。どこにいたのぉ?イオお利口さんにしてたのに迎えに来てくれなかったぁ。」
そう言う私を、熾遠は櫂翔に引き渡しながら話す。
「はいはい。ごめんな。イオはイイコだ。ほら、抱きつくなら櫂翔に抱きつけ。」
「櫂翔~。だぁい好きぃ。」
ギュッと抱きつきながら、気付けば寝ていた。
最初のコメントを投稿しよう!