十一章

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龍さん、要さん、葵、熾遠、銘ちゃん、櫂翔、私の7人で焼肉屋さんに来た。 銘ちゃんは焼肉屋さんの前で待っていた。 「銘ちゃん!」 「やっほ李遠ちゃん。龍さん誘ってくれてありがとうございます。」 銘ちゃんは龍さんにお礼を言った。 「おぅ。たまには銘愛も誘わないと後が怖いからな。」 「ひどぉい。私、怖くないでしょ?」 「お前の静かな怒りが怖いんだよ。」 「…言いつけてやる…」 「ま…待て!嘘だ。可愛い銘愛をそんな風に思う訳ないだろ!?」 慌てる龍さんさんが可笑しくて銘ちゃんと笑った。 「ねぇ銘ちゃん?」 「どうしたの?」 「龍さんと仲良いね?」 「そぅ?まぁ従兄弟だし…」 「えっ!?そうなの??」 「あれ?知らなかった?」 「初めて聞いたよ!?」 「まぁそうなのよ。龍さんの母親と私の母が姉妹なの。だから熾遠に出会えたんだけどね。」 「へぇ~。今度、熾遠との出会い教えて?」 「今度ね?」 苦笑いしながら答える銘ちゃんと話しながら中に入り、案内された席に座る。 皆で楽しくご飯を食べて、その場で解散になった。 櫂翔のバイクでマンションに帰り、しばらくライチと遊んでた。 「李遠、風呂入るぞ。」 「はぁい。いってらっしゃい。」 櫂翔に答えると、櫂翔は溜め息を付きながら言った。 「一緒に入るぞ。」 「ふぇ?」 「しばらく忙しくて李遠に構ってやれなかったからな。」 「えっと…それとは関係ないよね?」 「関係ある。ほら行くぞ。ライは大人しく待ってろよ?」 櫂翔はそう言うと私を抱き上げお風呂に向かった。 最後まで抵抗したが、櫂翔にかなう訳もなく、有無を言わさずにお風呂に投げ込まれた。
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