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「キャー。可愛い。何この子?まさか櫂翔の彼女!?」
車のドアを開けてすぐ叫ばれ、ドアを閉めたと同時に抱きつかれた。
ビックリしながらも挨拶をする。
「あの…初めまして。李遠です。」
「ちなみに俺の妹。」
私の言葉に熾遠が続けた。
「あなたが李遠ちゃんね。想像以上に可愛いわ!熾遠の妹には見えない!!」
「あ…あの…銘愛さんって呼んでいいですか?」
「やぁん。銘でいいよ~。敬語もやめてね?」
そう言われ頷くと、また可愛いと言いながら抱き締められた。
「銘愛…李遠を離せ。李遠がビックリしてる。」
櫂翔は溜め息混じりにそう言いながら、私を引っ張り抱き締めた。
「だって可愛いんだもん。で?やっぱり櫂翔の彼女になの?」
「あぁ。」
櫂翔は短く答える。
「櫂翔にもやっとマトモな彼女出来たね。李遠ちゃん今度Wデートしよ?」
「あ…うん。」
私は驚きながら返事をすると、熾遠が銘ちゃんに言った。
「銘愛、落ち着け。李遠が驚いてる。」
「だって可愛いんだもん。熾遠が早く会わせてくれないのが悪いんだからね。」
そう話す銘ちゃんに私は苦笑いをしていた。
車の中で銘ちゃんといろいろ話し、お店に着く頃には仲良くなっていた。
「李遠ちゃん。こっち行くよ。」
そう言いながら、私の手を引き車から飛び出す銘ちゃん。
「銘ちゃん、待って…」
そう言いながらも、しっかり着いていき、お店の中に入った。
お店に入る前に櫂翔の方を振り向けば、熾遠と一緒に歩いて来ていた。
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