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学校に着くと、クラス発表を見に行く。
在校生も来ているはずだから、校門からキョロキョロしながら歩く。
熾遠を簡単には見つける事が出来ず、掲示板の前まで来てクラスを確認した。
すぐに自分の名前を見つけられた。
「…Aか…」
呟き案内に従い教室に向かった。
教室に向かう途中には、喧嘩をしている生徒もいた。
ここは…県内No.1の不良校。
私がこの高校に決めたのは、熾遠がいるから。
少しでも…熾遠の近くにいて、安心したかった…。
喧嘩はしない。
でも…売られたら買う。
それが…私達、結城家のしきたりだったりする。
私は少しは着崩しているものの、他の人よりしっかり制服を着ていた。
ギャルっぽい人達の中、私の格好は目立つのかも知れない。
トボトボと長い廊下を歩き、熾遠の事を考えながら、教室に向かっていると、誰かに後ろから声をかけられた。
「ねぇ…お姉さん何年何組?」
振り返ると、人なつっこそうな可愛い男の子がいた。
可愛いけど、やっぱり不良なのか、髪は金髪だった。
無視するのも…と思い、呟いた。
「…1年A組」
それだけ答えると、私はまた歩き出した。
「あっ。待ってよ。」
…余り関わりたくないな…。
そう思いながら、男の子を無視して教室に向かった。
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