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息を整えていると、櫂翔に話しかけられた。
「終わったぞ。痛くなかっただろ?」
そう櫂翔に言われ、耳を触ると今までなかった感触があった。
櫂翔のキスに集中している間に開けられたらしい。
「…本当だ…。」
呆然と呟けば、櫂翔がチュッとキスしてきた。
なんだろうと思い櫂翔を見れば、自分のピアスを1つ外し、今開けたばかりのピアスと取り替えた。
「李遠、1つは俺のをやる。」
「…ありがとう。」
そう言いながら、櫂翔のピアスを触った。
「そして…これがblue moonの姫のピアス。」
そう言い、どこからともなく箱を出し、ピアスを取り出した。
「うわぁ。綺麗…。」
それは櫂翔のピアスに似た感じだけど、よく見ると真ん中の装飾が少し違っていた。
櫂翔はピアスを手に取り、さっきとは反対の耳に着けた。
そして、もう1つは自分の耳に着けた。
櫂翔とお揃いが嬉しくなり、ニコニコしていると、櫂翔に抱き締められた。
「櫂翔?」
「李遠、よく聞け。このピアスをしてると、狙われる事になると思う。だから…俺の側から離れるなよ?」
「…うん。でも…誰から狙われるの?」
「他のチームの奴等。お前を危険な目には合わさない。俺が必ず護ってやる。」
真剣に言う櫂翔に頷いた。
頷いた私を見て、櫂翔は満足そうにしていた。
「さて…李遠、風呂入ってこい。」
「うん。じゃあ先に入るね?」
そう言い着替えを持ち、お風呂に向かった。
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