三章

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櫂翔のバイクに乗り、学校に行く。 blue moon総長のバイクの音に、通学中の生徒の注目を集めた。 駐輪場につき、バイクから降り、櫂翔と下駄箱まで歩き、 教室までついて来ようとした櫂翔に言う。 「櫂翔、ここでいいよ。」 「あ?教室までついてってやる。」 「大丈夫だよ。すぐそこだから…。ね?」 「…わかった。なんかあれば電話してこい。」 「うん。じゃあお昼にね。」 なんとか櫂翔を納得させ、私は一人教室に向かった。 教室に入ると、まだ葵は来ていなく、ギャル達がまた騒ぎだした。 「ちょっと結城さん!?」 「なんで櫂翔さんの後ろに乗ってくるのよ!!」 「いい加減にしなさいよ!!」 「あなた迷惑かけてるの、わかってるの!?」 そう騒ぐ女達に、いい加減めんどくさくなり言う。 「はぁ…。この前も言ったけど、迷惑かどうかは櫂翔達が決めること。あなたたちには関係ない話よ。それに…櫂翔達に話かけられもしない貴方達が、櫂翔達の何が解るの?」 そう言うと、女達は逆ギレしはじめた。 「なっ!」 「じゃあ貴方は彼らの何を知っているの!」 そう叫ぶ女達を冷たい目で見た。 「貴方達よりは知ってる。」 そこまで言うと、先生が教室に入ってきた。 女達は悔しそうに、私を睨み付け席に戻って行った。
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