三章

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ギャル達は無視したのが癪に思ったのか、バスケなのに私にボールを当てようとしてきた。 しばらくは避けてたが、避けるのが面倒になり、飛んで来たボールを掴んでゴールに叩き込んでやった。 体育の時間中そんな事を繰り返し、チャイムがなると同時に、ギャルの一人が私の手を掴み引っ張った。 「離してくれない?」 「いいから来なさいよ!!」 よっぽどさっきの事が気に触ったのか、何も言われずに体育館裏まで引っ張って来られた。 やっとそこで、手を離されたので、だいたい用は解っていたが一応聞いてみた。 「こんなとこに連れてきて何?早く着替えたいんだけど…」 そう言えば、ギャル達が騒ぎだした。 「調子に乗るのもいい加減にしなさいよ!!」 「生意気なのよ!あんたのその態度!!」 「熾遠さんには銘愛さんがいるのよ!あんたが熾遠さんの側にいたら銘愛さんに迷惑よ!!」 ギャンギャン喚くギャル達に言った。 「うるさい。いい加減あんた達もウザイよ。銘ちゃんにも迷惑かけてないから、あんた達が心配する事じゃない。そんなに言うなら直接、櫂翔達に私が側にいたら迷惑か聞いてから文句言って。じゃあさよなら。」 言いたい事だけ言って、私は立ち去ろうとしたのに、後ろから髪を引っ張られ転んだ。 「…痛っ…。」 「あんた…痛い目みないと解んないみたいね。」 そう言いながら、ギャル達は殴りかかってきた。 一人一発づつは我慢して殴られ、二発目を殴ろうとした彼女達の手を掴んだ。 「…先に手を出したのは貴方達だから…。それに…何発も黙って殴られる訳にはいかないよ。」 そう言い、殴り返した。 彼女達より大分弱く殴り、まさか私が反撃するとは思ってなかったらしい彼女達は放心状態になっていた。
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