十五章

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櫂翔side 李遠に薬を飲ませ様としていると、お袋が大丈夫と言い出した。 弘人さんから薬はもらってたから不思議に思い、ソファーにライと遊ぶ李遠を残し、キッチンに向かったお袋のもとに行く。 「お袋。」 「なぁに?」 「李遠に薬飲まなくていいってどう言う事だ?」 そう言うとお袋はクスクス笑い出さした。 「さっきの桃のゼリーにね、薬を混ぜてたの。李遠ちゃんも李維と一緒で薬が嫌いみたいだから。」 「なるほどな。」 「だから、毎食後のデザートは李遠ちゃんのだけ薬入りよ。」 「わかった。それ李遠には言うなよ?デザート食わなくなるから。」 「わかってるわ。任せなさい。」 笑いながら言うお袋に安心して李遠のもとに戻れば、薬がきいてきたのか眠っていた。 そんな李遠を抱き上げると、近くで寝ていたライも起きて着いてくる。 「お袋、李遠寝たから部屋に連れてくぞ。」 「わかったわ。」 お袋の返事を聞いてから、リビングを出て部屋に向かい、李遠をベッドに降ろして横に寝転ぶ。 ライも枕元に寝出しているのを一撫でしてから、李遠を腕に閉じ込め目を瞑った。 櫂翔side end
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