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溜まり場の中に入ると、葵がすでにいた。
「あっ!葵ここにいたの?」
「い~ちゃん、櫂翔さんおかえり。」
葵と話ながらソファーに座る。
「葵ちゃんと学校来なよ。」
「行くつもりだったんだよ…。でも…起きたらさっきだったんだ。」
「ふぅん。明日は来なよ?」
「うん。」
葵と話終わり、櫂翔を見れば隣にいなかった。
「あれ?櫂翔は?」
キョロキョロと周りを見渡すけど、櫂翔が見当たらなかった。
「どうした?」
入り口から熾遠と侑哉さんが入ってきて、キョロキョロとしている私を見て聞いてきた。
「櫂翔がいなくなっちゃった…。」
「櫂翔なら外にいたよ?」
私が呟くと侑哉さんが言った。
「そっか…。」
ショボンとしながら言えば、熾遠が頭を撫でてくれた。
「李遠そんなに落ち込むな。櫂翔はすぐ戻る。」
「…うん…。」
そう話し、しばらく皆と話していると櫂翔が戻ってきた。
櫂翔は私の隣に座り、軽く落ち込んでいた私を不思議そうに見て言った。
「李遠どうした?」
櫂翔に話かけられても、答えないでいると、熾遠が笑いながら櫂翔に言った。
「あはは。李遠はお前が急にいなくなったから落ち込んでんだよ。」
「あぁ…。置いてって悪かった。外で話してたんだ。」
櫂翔はそう言いながら頭を撫でてきた。
…一言ぐらい言ってから行ってくれたら良かったのに…。
そう思いながら櫂翔を睨むと入り口から笑い声が聞こえた。
入り口の方を見ると、銘ちゃんがこっちに走ってきていた。
「李遠ちゃん可愛い!!」
そう言いながら、ガバッと抱きつかれ驚いた。
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