三章

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皆、銘ちゃんの突然の登場に驚いた。 しばらくしてから熾遠が聞いた。 「銘愛…何しに来たんだ?」 「ん?熾遠に会いに。」 「…お前…嘘だろ。本当はなんだ?」 「あ…バレた?本当は李遠ちゃんに会いに来たの。」 銘ちゃんは私に抱きつきながら、熾遠と話をしていた。 「銘ちゃん?私に用事?」 銘ちゃんに聞けば、笑顔で言われた。 「うん!買い物行こう?」 「…へ?」 「李遠ちゃんとお出かけしたいの。行こう?」 そう言われ、今まで女友達と買い物に行った事がなかった私は、ウキウキしながら返事をした。 「うん!」 「じゃあ今から行こっか?」 そう言い銘ちゃんは私を離してくれたから、ソファーから立ち上がろうとしたら、櫂翔に腕を掴まれた。 「待て。二人で行く気か?」 櫂翔の質問に銘ちゃんが答えた。 「うん。たまには女の子だけで行くの!」 そう言う銘ちゃんに、櫂翔と熾遠は溜め息をついた。 「…熾遠…。」 呆れたように呟いた櫂翔に熾遠が答える。 「…悪いな…櫂翔…。あのな銘愛…。お前達だけでは行かせられないぞ?」 「えぇ?何で?」 「お前と李遠は俺と櫂翔の女なんだから、いつ狙われるか解らないんだ。そんな危ない事させるか。行くなら俺達と行くんだ。」 熾遠がそう言うと銘ちゃんは納得したように頷いた。 「えぇ…。たまには女の子だけで買い物行きたかったのに…。…じゃあ櫂翔と熾遠も着いてきて?」 そう言われ、櫂翔達は溜め息をつきながら立ち上がった。 「侑哉、行ってくる。何かあれば連絡しろ。」 「あぁ。気を付けてな。」 侑哉さんと話す櫂翔を見て聞いた。 「櫂翔着いてきてくれるの?」 「あぁ。」 櫂翔の返事を聞き、嬉しくなりお礼を言おうとしたら、先に銘ちゃんに引っ張られた。 「李遠ちゃん行こう!」 「わっ。銘ちゃん待ってよ~」 そう話ながらバーを出た。
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