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美容室の前ににつき、銘ちゃんと車を降りる。
「じゃあ銘愛、李遠、終わったら連絡しろよ?」
「うん。また後でね。」
熾遠はそう言うと車を発進させどこかに行った。
櫂翔と熾遠を見送った後、銘ちゃんに手を引かれ中に入った。
中に入ると、綺麗なお姉さん達が迎えてくれた。
「銘愛、来たね。」
「可憐さん。こんにちは。」
「あら。その子は?」
「熾遠の妹で…櫂翔の彼女なんですよ~」
「そうなの!?ねぇ名前は?」
銘ちゃんと話をしていた綺麗なお姉さんは私に聞いてきた。
「あ…李遠です。」
「そう。李遠ちゃんね。私は可憐。櫂翔の姉よ。」
そう言われビックリする。
「えっ!?櫂翔のお姉さん?」
「クスクス。そんなにビックリした?」
「…はい。」
そう話していると銘ちゃんが言った。
「可憐さん。時間は大丈夫ですか?」
「あっそうね。始めましょうか。李遠ちゃんは私がしてあげる。着いてきて?」
そう言う可憐さんに着いていき、椅子に座らされた。
「さて…どんな感じにしよっかな?櫂翔は何か言ってた?」
「えっと…ドレスに合わせてしてもらえって。」
「ふぅん。それだけ?」
「え…と…。」
さすがに恥ずかしくて言えないでいると、可憐さんが言った。
「まだ何か言われたね?なんて言われたの?」
「えっと…可愛いくし過ぎるな…って…。」
「あの櫂翔が!?まぁ…李遠ちゃん可愛いからね。」
正直に答えると可憐さんはビックリしながらも、ウンウンと頷いていた。
それを言った私は、顔が真っ赤になっている。
「…いえ…可愛くなんかないですよ。」
「充分可愛いわよ。さて…櫂翔が驚くぐらい可愛くしてあげる。」
可憐さんはそう言うと作業を始めた。
「李遠ちゃん。髪少し切ってもいい?」
「はい。大丈夫です。」
私の髪はしばらく伸ばしっぱなしだったから、可憐さんに承諾して、少し切ってもらうようにした。
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