四章

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美容室の前ににつき、銘ちゃんと車を降りる。 「じゃあ銘愛、李遠、終わったら連絡しろよ?」 「うん。また後でね。」 熾遠はそう言うと車を発進させどこかに行った。 櫂翔と熾遠を見送った後、銘ちゃんに手を引かれ中に入った。 中に入ると、綺麗なお姉さん達が迎えてくれた。 「銘愛、来たね。」 「可憐さん。こんにちは。」 「あら。その子は?」 「熾遠の妹で…櫂翔の彼女なんですよ~」 「そうなの!?ねぇ名前は?」 銘ちゃんと話をしていた綺麗なお姉さんは私に聞いてきた。 「あ…李遠です。」 「そう。李遠ちゃんね。私は可憐。櫂翔の姉よ。」 そう言われビックリする。 「えっ!?櫂翔のお姉さん?」 「クスクス。そんなにビックリした?」 「…はい。」 そう話していると銘ちゃんが言った。 「可憐さん。時間は大丈夫ですか?」 「あっそうね。始めましょうか。李遠ちゃんは私がしてあげる。着いてきて?」 そう言う可憐さんに着いていき、椅子に座らされた。 「さて…どんな感じにしよっかな?櫂翔は何か言ってた?」 「えっと…ドレスに合わせてしてもらえって。」 「ふぅん。それだけ?」 「え…と…。」 さすがに恥ずかしくて言えないでいると、可憐さんが言った。 「まだ何か言われたね?なんて言われたの?」 「えっと…可愛いくし過ぎるな…って…。」 「あの櫂翔が!?まぁ…李遠ちゃん可愛いからね。」 正直に答えると可憐さんはビックリしながらも、ウンウンと頷いていた。 それを言った私は、顔が真っ赤になっている。 「…いえ…可愛くなんかないですよ。」 「充分可愛いわよ。さて…櫂翔が驚くぐらい可愛くしてあげる。」 可憐さんはそう言うと作業を始めた。 「李遠ちゃん。髪少し切ってもいい?」 「はい。大丈夫です。」 私の髪はしばらく伸ばしっぱなしだったから、可憐さんに承諾して、少し切ってもらうようにした。
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