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一時間後…
作業を終えた、可憐さんに言われた。
「よし。完璧!さらに可愛くなってるから櫂翔ビックリするよ。」
そう言われ鏡を見れば、自分に見えなかった。
「うわぁ。私じゃないみたい…」
「きゃ~。李遠ちゃん可愛い!」
鏡を見ていると、銘ちゃんが抱きついてきた。
銘ちゃんも終わったみたいで、きれいになっていた。
「銘ちゃんも綺麗だよ。」
「本当?ありがとう。」
話をしていると、美容室のドアが開き、櫂翔と熾遠が入ってきた。
二人は私達を見ると固まって動かなくなった。
銘ちゃんに抱きつかれたから、崩れたかと思い不思議に思い、首をコテンと傾げると可憐さんが笑いだした。
「あはは。銘愛と李遠ちゃんが可愛くなりすぎて固まってるし!」
楽しそうな可憐さんに櫂翔が言った。
「…可憐…やり過ぎだ。」
「あはは。李遠ちゃんは元が良いから、どうやっても可愛くなるのよ。あんたのその顔が見れて、私は満足だわ。」
「可憐さん!!何で銘愛までいつも以上に可愛くなってるんですか!?」
櫂翔と話していた可憐さんに熾遠が叫んだ。
「あはは。熾遠の驚く顔が見たかったから。」
ギャアギャア騒ぐ熾遠達を銘ちゃんと眺めていた。
「ねぇ李遠ちゃん?」
「なに銘ちゃん?」
「熾遠に“お兄ちゃん。私可愛くない?”って聞いてきて?」
「…?わかった。」
銘ちゃんが何をしたいか良く解らなかったけど、とりあえず熾遠に話しかけた。
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