四章

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一時間後… 作業を終えた、可憐さんに言われた。 「よし。完璧!さらに可愛くなってるから櫂翔ビックリするよ。」 そう言われ鏡を見れば、自分に見えなかった。 「うわぁ。私じゃないみたい…」 「きゃ~。李遠ちゃん可愛い!」 鏡を見ていると、銘ちゃんが抱きついてきた。 銘ちゃんも終わったみたいで、きれいになっていた。 「銘ちゃんも綺麗だよ。」 「本当?ありがとう。」 話をしていると、美容室のドアが開き、櫂翔と熾遠が入ってきた。 二人は私達を見ると固まって動かなくなった。 銘ちゃんに抱きつかれたから、崩れたかと思い不思議に思い、首をコテンと傾げると可憐さんが笑いだした。 「あはは。銘愛と李遠ちゃんが可愛くなりすぎて固まってるし!」 楽しそうな可憐さんに櫂翔が言った。 「…可憐…やり過ぎだ。」 「あはは。李遠ちゃんは元が良いから、どうやっても可愛くなるのよ。あんたのその顔が見れて、私は満足だわ。」 「可憐さん!!何で銘愛までいつも以上に可愛くなってるんですか!?」 櫂翔と話していた可憐さんに熾遠が叫んだ。 「あはは。熾遠の驚く顔が見たかったから。」 ギャアギャア騒ぐ熾遠達を銘ちゃんと眺めていた。 「ねぇ李遠ちゃん?」 「なに銘ちゃん?」 「熾遠に“お兄ちゃん。私可愛くない?”って聞いてきて?」 「…?わかった。」 銘ちゃんが何をしたいか良く解らなかったけど、とりあえず熾遠に話しかけた。
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