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熾遠に近づき、袖を引っ張りこっちを見てもらう。
「ん?」
引っ張られた熾遠は私の方を向いたから、銘ちゃんに言われた通りに言った。
「お兄ちゃん。私可愛くない?」
コテンと首を傾げ聞くと、一瞬熾遠が止まり、次の瞬間抱き締められた。
「イオはいつでも可愛いぞ~!でも今日は一段と可愛くなってる!!」
熾遠がそう言った瞬間、銘ちゃんと可憐さんが笑いだした。
「あはは。なんで熾遠のキャラがあんなに違うの~!」
「あ~面白い。熾遠はシスコンだもんね。」
可憐さんと銘ちゃんに言われ、私は反応に困ってしまっていると、櫂翔が喋った。
「銘愛…李遠と熾遠で遊ぶな。熾遠、李遠を離してやれ。」
櫂翔の言葉に熾遠は私を離し、私は櫂翔の側に行った。
可憐さんはしばらく笑い続けていた。
「可憐、俺達もう行くからな。」
可憐さんは笑いながら櫂翔に返事をした。
「あぁ。はいはい。李遠ちゃん、また会おうね?」
「はい。ありがとうございました。」
挨拶をして、櫂翔に肩を抱かれながら、車に乗り込んだ。
銘ちゃんと熾遠も車に乗ってきて、パーティー会場に向かう。
「ねぇ櫂翔?パーティー会場ってどこ?」
「獅童グループのホテル。」
「ふぅん。何か緊張するかも…」
「大丈夫だ。俺の側にいればいい。」
「うん。」
櫂翔と話をしていると、有名な高級ホテルについた。
入口で櫂翔と車を降りホテルの中に入っていく。
熾遠と銘ちゃんは車を止めてから来ると言い残し去っていった。
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