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いきなり抱きついた私に櫂翔は不思議な顔をしながら聞いてきた。
「どうした?」
「あのね…今日の櫂翔…違う人みたいだったから…。」
「ふっ。そうか。」
櫂翔はそう言いながら、頭を撫でてくれた。
「さて、李遠行くぞ。」
「うん!」
返事をすると、櫂翔は私の手を握り歩き出す。
二人でロビーに行くと、魁さんと綾さん以外がいた。
「銘ちゃん!妃那ねぇ!」
私が二人を呼ぶと、二人は振り返り私を見た。
『あっ!李遠ちゃん来た。』
そう言いながら手を振ってくれた。
私達の後ろからは、魁さんと綾さんが来ていた。
『あっ李遠ちゃ~ん!』
綾さんに手を降り皆で歩き出す。
「さて、どこで飲むよ?」
『近場でいいぞ。』
熾遠と瑠榎さんが話をしていて、二人で決めた場所に向かって歩きだした。
しばらく歩き、居酒屋に入って行った。
先に飲み物を頼む事になり、カクテルメニューを綾さんと見ていると、櫂翔に言われた。
「李遠、お前はジュース飲め。」
『沙綾もな。』
櫂翔と魁さんに言われ、綾さんと二人で反論する。
『「えぇ~。」』
「ダメだぞ李遠。お前はまだジュースで充分だ。」
『綾もだ。』
次はお兄ちゃんズに言われて、渋々諦めた。
「飲みたかったね綾さん?」
『そうだね李遠ちゃん。』
二人でシュンとしていると、妃那ねぇと銘ちゃんが話しかけてきた。
『綾、李遠イジケないの。部屋に戻ってから飲めばいいじゃない。』
「そうだよ綾ちゃん。李遠ちゃん。」
二人の言葉に頷き、ジュースが来て飲み始めた。
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