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ホテルに入り、皆で朝食を取る約束をして、それぞれの部屋に帰って行った。
部屋に入り、ふぅと息をつきながらソファーに座ると、隣にビール片手に櫂翔が座った。
「李遠…疲れたか?」
「ん?少しね。でも大丈夫だよ。綾さんと妃那ねぇとも知り合えて仲良くなれたから、楽しかった。」
「そうか。なら良かった。」
櫂翔はそう言いながらビールを開け飲んだ。
櫂翔が隣にいると、安心するのか私はだんだん眠くなり、櫂翔に寄り掛かりながら目を閉じた。
ふわっとした感覚がして、目を開けると櫂翔に抱き上げられていた。
「…櫂…翔…?」
「あぁ。起きちまったか?」
しっかり目は開かなく、半分眠りながら聞いた。
「…ん。…どこ…行くの?」
「ベッド。」
「…ん。…櫂翔…。ずっと…側にいて…。」
「あぁ。離さないから大丈夫だ。」
「…櫂…翔…。だい…好き…。」
櫂翔の首に腕を回し、私からキスをした。
ベッドに降ろされ、抱き締められた。
「李遠どうした?やけに積極的だな?」
「…だって…パーティー…綺麗な人…いっぱい…いたから…。」
そう言うと櫂翔はギュウと抱き締めながら言った。
「一番綺麗だったのは李遠だ。俺は李遠から離れないから安心して眠れ。」
「…うん。…櫂…翔…」
私は返事をすると、そのまま眠りに落ちていった。
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