四章

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綾さんと果物を取りに来たが、涼からのメールが頭から離れなく、何も食べたいとは思わなかった。 それでも心配してくれる綾さんに悪いと思い、2、3個お皿に乗せた。 『李遠ちゃん大丈夫?何かあった?』 そう聞く綾さんに首を振り答える。 「大丈夫です。ごめんなさい。綾さんにも心配させちゃって…。」 『ねぇ李遠ちゃん。不安な事があるなら言ってね?少しは力になれると思うから…。』 「はい…。ありがとうございます。」 そう返事をして、綾さんならどうするのか気になり聞いてみた。 「あの…綾さん…。」 『なぁに?』 「変な事…聞いても良いですか?」 『どんな?』 「例えば…前に酷いことされた男からメールが来たらどうします?」 『うーん。内容によるかな。』 「…戻ってこい…みたいな…。」 『それなら行かない。今が幸せだから。それに…魁は何があってもすぐ助けてくれるから魁に話すよ。』 「それでも…その人から…逃げれなくて…捕まったりしたら…。」 『その時は宝龍が動くよ。それに魁は必ず助けてくれるしね。』 「…そぅ…ですか…。」 綾さんに聞いてみて、綾さんが魁さんを信じている事がわかった。 櫂翔達を信じてない訳ではない。 ただ…私のせいで怪我をして欲しくない。 櫂翔に見捨てられたら私はもう生きていけない。 そんな事を考えていると、綾さんに呼ばれた。 『ねぇ李遠ちゃん?』 「はい…」 返事をしながら綾さんを見た。
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