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「お前が獅童 櫂翔か?人の物横から盗るんじゃねぇよ。」
「李遠は物じゃない。あいつは今俺といる。お前には会わせない。」
「はっ言うねぇ。まぁ…今日は李遠の居場所を探りに来ただけだ。やり合う気はねぇよ。」
「…なんだと。」
「ここでやっても俺達が負けるのは解ってるからな。そこまで俺はバカじゃない。その内チームで挨拶にくるさ。それまで精々李遠と楽しむんだな。」
俺が黙っているのをいい事に、調子に乗り出す涼。
「そうそう。獅童、もう李遠とヤったか?あいつは無理矢理されるのが好きなんだぜ。」
それを聞いた瞬間、俺の中の何かがキレた。
「櫂翔!」
熾遠の呼び声にも反応せず、無意識の内に走りだし、奴を殴ろうとすると、横から出てきた奴が殴りかかってきたのを避けた。
『涼さん。喋りすぎだ。』
「おぉ、悪いな陵我。」
そう話す二人に俺は冷静さを取り戻し聞いた。
「…お前ら…どこのチームだよ。」
「クックックッ。俺達は…」
『『…鬼神だ…。』』
俺に殴りかかって来た奴と同じ顔をした奴が二人で言った。
「まぁ…そう言う事だ。今日の所は引き上げる。」
そう言うと、バイクに跨がり去って行った。
「待ちやがれ!」
「熾遠、深追いはするな。」
追いかけ様とした熾遠を止め考える。
「なぁ…熾遠?鬼神って…魁さん達のとこじゃなかったか?」
「たしか…そうだな。」
「…聞いて見るか。とりあえず戻るぞ。外の警備を増やせ。李遠の護衛もな。」
残ってる奴にそう言い中に戻る。
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