四章

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中に戻り李遠を見ると、ぐっすり眠っていた。 騒ぎに気づかなくて良かったと安心して、李遠を抱き上げた。 『櫂翔、大丈夫なのか?』 瑠榎さんに聞かれ頷いた。 「まだ大丈夫です。今日は探りに来ただけらしいですから。魁さん、瑠榎さん……鬼神ってそっちの県でしたよね?」 俺の言葉に魁さん、瑠榎さん、妃那さんが驚いた。 『櫂翔、今来た奴らは鬼神を名乗ったのか?』 「はい。」 魁さんに返事をすると、瑠榎さんが言った。 『こっちに居たのか。どうりで見つからないはずだよ…。』 「知ってるんですか?」 『あぁ。俺達が追ってるチームだ。前連絡しただろ?あいつらを探してたんだ。』 「教えて下さい。どんな奴ら何ですか?」 『…何でもありのチームだった。そこの頭が沙綾に惚れててな。沙綾を連れ去ったから、潰したんだ。 だが…復活していた。』 魁さんの話を熾遠と聞いた。 「頭は解ってるんですか?」 『あぁ。陵我と龍我だ。コイツらは双子だ。』 瑠榎さんの言葉に熾遠と顔を見合わせた。 「なぁ…熾遠…さっき陵我って呼ばれた奴居たよな?」 「あぁ。後から出てきた、同じ顔の奴が龍我か…。」 『奴らが居たのか!?』 瑠榎さんは驚いた様に言った。 「はい。」 『…櫂翔、こっちで集められる情報を集めて宝龍にもくれないか?』 「はい。それは大丈夫ですけど…」 『今度こそ完璧に潰してやる。何か問題があればいつでも言え。俺達も出る。』 「ありがとうございます。」 そう話しが纏まった。
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