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魁さん達にも手伝って貰えるようになり、心強かった。
俺達が出たあと李遠の心配だった。
銘愛もそこまで喧嘩に慣れてない。
妃那さん達がいてくれたら助かる。
そう考えていると、ドアの方から音がした。
見てみると熾遠が暴れていた。
「見失っただと!探しだせ!」
「は…はい!」
下の奴らに怒鳴る熾遠を慰める。
「熾遠、落ち着け。焦ったら奴等の思う壺だ。」
「だが…!」
『そうだぞ熾遠。焦ったて怪我でもしたら、その方が李遠を守れないぞ…魁みたいに…。』
『…おい…瑠榎…。』
瑠榎さんに魁さんが言う。
『事実だろ?』
『ちっ』
そう話す二人に俺は聞いた。
「魁さん、何かあったんですか?」
『聞けよ櫂翔!こいつ焦って謎のチーム追いかけて跳ねられたんだぜ!一人で突っ込むからバカだよな。』
『…仕方ないだろ。沙綾達に被害が出る前にと思ったんだから…。』
「魁が跳ねられるなんて…珍しいな。」
落ち着いたらしい熾遠が言った。
『横から出てきたんだよ。追ってた奴に集中してたから、反応が遅れたんだ。奴らはそういう奴だ。お前らも充分気を付けろ。』
「…あぁ。」
俺は頷き、熾遠は返事をした。
それからは少し雑談して、それぞれ眠りについた。
櫂翔side end
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