四章

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魁さん達にも手伝って貰えるようになり、心強かった。 俺達が出たあと李遠の心配だった。 銘愛もそこまで喧嘩に慣れてない。 妃那さん達がいてくれたら助かる。 そう考えていると、ドアの方から音がした。 見てみると熾遠が暴れていた。 「見失っただと!探しだせ!」 「は…はい!」 下の奴らに怒鳴る熾遠を慰める。 「熾遠、落ち着け。焦ったら奴等の思う壺だ。」 「だが…!」 『そうだぞ熾遠。焦ったて怪我でもしたら、その方が李遠を守れないぞ…魁みたいに…。』 『…おい…瑠榎…。』 瑠榎さんに魁さんが言う。 『事実だろ?』 『ちっ』 そう話す二人に俺は聞いた。 「魁さん、何かあったんですか?」 『聞けよ櫂翔!こいつ焦って謎のチーム追いかけて跳ねられたんだぜ!一人で突っ込むからバカだよな。』 『…仕方ないだろ。沙綾達に被害が出る前にと思ったんだから…。』 「魁が跳ねられるなんて…珍しいな。」 落ち着いたらしい熾遠が言った。 『横から出てきたんだよ。追ってた奴に集中してたから、反応が遅れたんだ。奴らはそういう奴だ。お前らも充分気を付けろ。』 「…あぁ。」 俺は頷き、熾遠は返事をした。 それからは少し雑談して、それぞれ眠りについた。 櫂翔side end
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