四章

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目が覚めると、櫂翔の膝にいた。 櫂翔はソファーに座ったまま寝ていて、家のソファーじゃない事に悩んだが、良く見ると溜まり場だった。 「…あれ?」 何で溜まり場にいるのか一瞬解らなかったけど、起き上がり周りをみて思い出す。 …そうか…昨日そのまま寝ちゃったんだ…。 そう思いながら、ボ~としていると、綾さんに声をかけられた。 『おはよう李遠ちゃん。』 「あ…おはよう綾さん。」 そう言い、櫂翔達から少し離れた位置に綾さんと座る。 「起きるの早いですね?」 『そう?魁達が寝すぎなだけだよ。』 しばらく綾さんと二人で話していると、魁さんと櫂翔が起きた。 「…李遠?」 『沙綾…?』 同じ行動をとる二人に笑いながら、綾さんと近づいた。 「おはよう櫂翔。」 「…ん。」 そう言いながら、抱き着いてきた。 「櫂翔、ちゃんと起きて?」 寝惚ける櫂翔をしっかり起こす。 起こす私に櫂翔はいきなりキスしてきた。 すぐに唇は離れたが、皆に見られたと思うと、顔が真っ赤になった。 「櫂翔!」 「…あぁ…おはよ。」 そう言いながら抱き締められた。 寝起きの櫂翔は可愛くて強く言えないでいた。 そうしてると、魁さんの声が聞こえた。 『相変わらず櫂翔は朝弱いな。』 「魁さん、おはようございます。」 『あぁ。』 綾さんもいつの間にか魁さんに抱きしめられていた。 顔が赤くなっていたからキスされたんだなぁと考えていた。 しばらくすると、瑠榎さんや熾遠も起き出した。 皆が起きてから、朝食を食べに出かけた。 昼頃まで皆で遊び、綾さん達が帰る時間になっていた。
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